【簡単!浴衣の着付け】夏だ花火だ自分で浴衣を着てデートに行こう
「浴衣の着付けって、簡単にできなそう……」とお考えのアナタ。せっかく日本に生まれたんですから、浴衣デートしないなんてもったいないですよ!愛しのカレも、浴衣姿のアナタをきっと見たいハズ。これを読めば、不器用な人でも和服美人に!

今年の夏こそ浴衣姿でカレをキュンさせよう
花火大会なのに、彼とデートの約束も取りつけたのに、なのに!浴衣売り場を遠巻きに見ているあなた。そう、あなた。さては浴衣を着ようとしていませんね?…は!もしかして、浴衣は着たいけど、自分で着るのは大変そう…と挑戦もせずに最初から諦めてしまっていますね?
そりゃあ、ジーンズにTシャツに比べれば浴衣を着るのは大変でしょう。しかし、女っぷりは桁外れで浴衣の圧勝です!日本の夏ですもの、今年こそ浴衣を着てデートに行きましょう!あなたにとっても彼にとっても、いつものデートより桁外れにウキウキしちゃうに違いありません。今年は頑張って浴衣を着てみませんか?
【おおざっぱで超簡単】サルでも出来る浴衣の着方
浴衣の着方は超簡単。ぺろ~んと長くてやっかいな浴衣、ひとりでも簡単でキレイに着られるポイントをお教えします!今回は「帯の巻き方」は置いておき、作り帯でご説明!(帯の巻き方はまた次回…^^;)
さてさて、お手持ちの浴衣が「セット」で購入されたものと仮定して、浴衣の着方の説明を始めていきますよ~。
実は、浴衣・帯・下駄のセットなどなど、いかにもお手軽そうな浴衣セットですが、その中身のみでは浴衣の着付けるには足りない小物がたくさんあることも!いざ着始めてみると、「あ、アレがない(←腰ひも)」「コレもない(←伊達締め)」とか、「セット」には入っていない必要なものがアレコレ出てきて、結局せっかく買った浴衣も着れずに夏が終わった…な~んてことにならないように、あらかじめ必要なものを確認して揃えていきましょう!
↑普通の帯・浴衣・下駄の3点セット。もちろんこれだけでは足りないよ。
まずは浴衣一式を確認しましょう
美しく着飾るためには、何はともあれ準備が大切。たかがヒモ、されどヒモ…ですよ。
浴衣を着るときに必要なもの
- 浴衣
- 帯
- 下駄
- 腰ひも2本
- 伊達締め
↑左から帯板付伊達締め・メッシュ伊達締め・ゴム伊達締め・腰ひも×2本・下駄
腰ひもはまんなかくらいの位置で半分に折っておきましょう
あるとよりキレイに浴衣を着れるアイテム
- 襟芯
- 帯板(帯板兼用伊達締めの場合は必要ない)
- コーリンベルト(2本目の腰ひもの代わり。おススメ!)
たこ焼き食べたりヨーヨーすくいをしてみたり、浴衣デートを楽しんでいるうちにアッチコッチ着崩れてしまう浴衣。でも、より着崩れを防いでくれる小物を着付けの際に取り入れればキレイが持続し着崩れを直すときもカンタンなんです!
あるとより便利なもの
姿見の鏡があるのとないのとでは大違い
背もたれのある簡易いす(腰ひもや帯をかけておくとかがまなくて済みます)
髪は先にセットしておきましょう。
髪は浴衣を着る前にセットしておきましょう。着くずれを防げ、髪もセットしやすいです。
では、着ていきますよ
モデルがコドモのように見える人もいらっしゃるかもしれませんが、もしかしたら只今成人モデル不足中なのが原因かもしれません。されど気にするべからず!小さくても大きくても浴衣は浴衣なので、このまま話を進めていきましょう!!要は着方がわかればOK!始めますよ~^^☆
「浴衣をはおる」~「すその高さを決める」
Step1
浴衣をはおり、長い浴衣のすそは下まですとんと落とすイメージで整えます。前に来る側は左の身ごろですよ~!
見た目には涼しげでも、着ている本人は意外と暑いのが浴衣。浴衣の下にはキャミソールを一枚着ておくと、汗を吸い取ってくれます!
Step2
浴衣の衿先の上20cm程度のところを持ちましょう。両側を体の前で揃えて片方の手で持ち、整えながらすその長さを調節・決定します。裾は丈が短いほうが涼しげですが、やや子供っぽい印象に…。浴衣の柄や雰囲気に合わせてちょうど良い丈を探しましょう。
Step3
もう片方の手で、背中の縫い目(背縫い)を背骨に合わせ、背縫いの腰あたりにきた部分を引っ張り上げて、すその高さをくるぶしを目安に上げて行きましょう。
Step4
衿先を掴んでいたほうの手を前に十分ひっぱって、すその高さを決めます。もう後ろの手は放しても大丈夫。
Step5
両側のえりのはしをそれぞれ左右の手で持って、さっき合わせた「背縫い」がずれないように注意しながら、まず右手の下前を左に持っていきましょう。右下のはしは、3で合わせたすその高さより10cmくらい上になるように左脇へしまって行きます。そのとき、背中まで回りそうになったら、はしを折り返し調節します。うまいことまとめるようなイメージでザックリまとめるのがキレイに仕上げるポイントかも?
Step6
左手前を前に持っていきます。左手前のすそのはしは3で合わせたすその高さより5cmくらい上にくるように重ねましょう。
Step7
腰骨のあたりで、合わせたすその高さがずれないように右手で浴衣を押さえましょう。
2 腰ひもをまわす
Step1
1-7で、右手ですその高さがずれないように浴衣を押さえたまま、左手で腰ひものまんなかあたりを持って、右手に持たせ押さえつけるように左手を左方向にずらしながら腰ひもを回していきます。
Step2
腰ひもを上手に後ろ側でクロスし、そのままひっぱりながら前へ持ってきましょう。
Step3
前でこしひもをクロスし、ぎゅっとしっかりひっぱって締め上げるのが着くずれ防止のポイント!
Step4
ギュッと引っ張った状態のままで腰ひもを蝶結びにし、一方を抜いて垂れたひものはし部分とわっか部分は、腰ひもの間にぐるぐるとからめてきれいにしまいましょう。
3 「形を整えながらおはしょりを作る」~「伊達締め」
Step1
脇下のスリット(身八つ口)から手を入れて後ろのおはしょりを作ります。背縫いが中心にあるか気を付けながら、おはしょりが腰と平行にまっすぐになるように整えましょう。
Step2
前のともえりと後ろの背縫いをそれぞれ持って、衣紋の形をざっくり整えましょう。
背縫いを引っ張って、うなじと首の後ろのえりの間をゲンコツひとつ分くらいあけましょう。※衣紋を抜くといいます。
Step3
前を合わせます。えり合わせが鎖骨の中心に来るように。
猫背で着付けると衣紋が詰まってしまうので背筋はピンと!
Step4
おはしょり、えり元、胸元を固定します。2の腰ひもを回した位置から15cm上位に同じ要領で紐を回していきます。
背中はどうしてもしわができやすいので、背縫いが中心に位置するように注意しながら、しわは親指で両脇に寄せながら締め上げていくのがポイントです。
Step5
腰ひもと同じ要領で、前に持ってきた紐をぎゅっとクロスし片結び~垂れた部分は回した紐に絡めてしまいましょう。
Step6
全体を整えながら、もこもこした部分は帯の下に隠れるように折り込みつつ、伊達締めをまわします。整えた浴衣の形をおさえるようにまわしていきましょう。
伊達締めはマジックテープのもの、帯板兼用になっているものなど形も色々ありますが、個人的には暑いのでメッシュタイプがおすすめ。
4 帯
あとは帯を回し、浴衣小物で帯周りを中心に盛って出来上がり!
Step1
まずは帯をまわして…
Step2
帯のはしは後ろに来るようにします。
Step3
帯のひもはデート中にずり落ちることが無いように前でギュッと締めましょう。
Step4
背中の帯のはしの部分を隠すように作り帯をさして…
Step5
作り帯を固定するヒモも前で結んで…
Step6
舞台裏のひも達は、全部帯の下に隠しちゃいましょう。
Step7
はい!完成!
着れましたか?
浴衣デート前日には浴衣の点検をしてシワがあったらアイロンもかけておきましょう。細い人は余る部分も多く、もこもことうまくまとまらなくて苦労することも…。実は浴衣の大敵はウエストのクビレ。細すぎるひとはタオルを巻いてクビレを調節しましょう。
また、なかなか上手く行かないもこもこの収容のコツは「折りこむ」こと。ある程度は、「これでいっか」と強引にまとめるのもポイントです。実際の浴衣デート日程の前に練習しておいて、当日デートの前に手間取らないように頑張ってね!