ヤマアラシのジレンマで彼氏との心地いい距離感を掴む方法

ヤマアラシのジレンマを乗り越えて長続きするカップルを目指しませんか?心理学の話をもとに、恋愛中のカレとの距離のつかみ方を探る方法をご紹介。彼氏との関係にジレンマを感じているならこちらの対処法を試してみてください!

ヤマアラシのジレンマ…彼氏とのベストな距離の測り方

みなさんは「ヤマアラシのジレンマ」とはどんなものかご存知ですか?元々はショーペンハウエルというドイツの哲学者が作った寓話で、それをさらに心理学者として有名なフロイトが人間関係におけるたとえ話に仕上げました。
その気になるストーリーは、二匹のヤマアラシが寒さをしのぐために身体をぴったりくっつけようとしたけれどお互いのトゲで相手の身体を傷付けてしまったというもの。かといってそのまま離れていても寒さに耐えられないので、お互いを傷付けなくて済むちょうど良い距離感を二匹で一緒に探ったのです。

これは、ちょうど付き合ってしばらく経った頃のカップルが陥る問題とよく似ていますよね。今まさに彼との距離感のつかみ方が分からなくてモヤモヤしている…という人もいるかもしれません。そんなあなたのために、今回は彼とのベストな距離感を探る手助けになる4つの方法をピックアップしてみました。これからご紹介するポイントを参考に、あなたも彼と二人でヤマアラシのジレンマを乗り越えてみてくださいね!

方法1 傷付いたことをきちんと伝える

傷つく女性と立っているだけの男性

付き合いたての緊張感がなくなってくると、お互い相手と一緒にいる時にリラックスして過ごせるようになりますよね。それ自体はとても良いことなのですが、男性によっては「ちょっと太った?」など、女性からするとデリカシーのないことを言ってくる場合もあります。

たとえば「お前の顔、笑うと猿みたいだな~」というように、親しい間柄だからこそ言える冗談や、彼女のことが可愛くてちょっと意地悪したくなることが男性にはよくあるため、それらの発言のほとんどは愛情表現のひとつとしてとらえていいのです。でも、どれだけ彼氏の発言に悪意がなくてもその言葉にあなたが傷付いたのなら「傷付いた」とハッキリ伝えた方が良いでしょう。

彼に素直な気持ちを伝えてみて

あなたが「それ傷付くよ…」と伝えない限り彼氏にはあなたが嫌な気持ちになっていることなど到底想像できません(彼氏にとっては愛情表現だから)女性はどれだけ長く付き合っていても、彼氏から大切に女性として扱われたいですし、キレイで可愛い彼女でいたいものですよね。そういう気持ちも素直に伝えてみましょう。

方法2 「言わなくても分かるだろう」と思わない

無言の女性と困る男性

相手を傷付けまいとするあまり、距離を取りすぎるとヤマアラシは寒さで凍えてしまいます。「最近忙しくてあんまり会えてないけど…彼は分かってくれてるよね」と相手を信じすぎてしまうことが裏目に出てしまうこともあります。“相手を信じる”と言えば聞こえは良いですが、この場合は相手の気持ちに甘えているだけかもしれませんね。

「彼ならしばらく会わなくても大丈夫」と思うのは、あくまでもあなたの都合です。「大丈夫だろう」と、自分の中だけで完結しようとするのは少々危険。大丈夫かどうか実際に判断するのは彼氏なわけですから、このようなシチュエーションでは「しばらくデートの予定が立てられないんだけど…大丈夫かな?やっぱり寂しい?」というように、彼氏の様子を伺うのが正解でしょう。

彼氏の寂しい表情を見逃さないで

彼氏がちょっとでも寂しそうな素振りを見せたら、いつも以上にたくさん「好き」を伝えたり、「ランチで良ければ会えるよ」というように、彼氏の気持ちを汲む姿勢を見せましょう。

方法3 相手に期待するのをやめる

人として尊敬できるところがたくさんある彼氏であるほど、無意識のうちに彼に期待してしまう傾向がありますよね。男性は女性から頼られるのが好きな生き物なので、ある程度の期待であればそれがやる気の源になります。しかし、あれもこれも全部彼氏にやってもらおう♪というベッタリな態度では、それがいつの間にか彼氏の負担になってしまうことも。

彼氏の愛情にあぐらをかいていてはダメ。

彼氏がわがままをよく聞いてくれるからといって、どちらかが妥協しなければならない状況で、彼氏の方にばかり我慢を強いている場合も要注意。その遠慮のなさが彼氏の首をしめていることもあるかもしれません。男性には男のプライドがあるので、なかなか彼女に“苦しい”とは言えないものです。好きだから甘えてほしいし、期待にも応えたい。でもそれが彼氏のキャパに合っているものなのかどうか、冷静に観察する視点も必要です。

方法4 相手が話題にしたことを掘り下げて聞いてみる

深い話をするカップル

ヤマアラシのジレンマを抱える女性の中には、相手に干渉しすぎてウザイと思われたくない、でも何も聞かなさすぎて興味がないと思われるのも嫌だ…という板挟みになっている人も多いでしょう。この状況を切り抜けるには、相手が自分から話題にした内容に注目するのがひとつのポイント。

たとえば、彼にいきなり「昨日は誰と飲みに行ってたの?」と聞くと詮索しているような雰囲気になりますが、「昨日遅くまで飲んでたから二日酔いだよ…」と彼から話題を振られたら、それは彼からの話の掘り下げOKのサイン。「大変だねぇ…誰と飲んでたの?」と聞いても、十中八九彼の中で嫌な気分にはならないでしょう。むしろ、そこに乗ってきてくれない彼女に対して、「俺が誰と飲んでるか気にならないのかな…俺のことなんてどうでもいいのかな」と、拗ねてしまう男性がほとんどです。

彼からの「OKサイン」を見極めて

彼のどこを掘り下げても良くて、どこに触れない方が良いのか判断しかねている人は、ぜひこの彼氏が自分から話題にした内容を掘り下げる”方法を試してみてくださいね。

ヤマアラシのジレンマを乗り越えて長続きカップルになろう

世の中には付き合ってすぐに別れてしまうカップルがいれば、何年も仲良く付き合い続けているオシドリ夫婦のようなカップルもいます。すぐに別れてしまうカップルは、このヤマアラシのジレンマを乗り越えることができなかったことが、別れの理由になっている場合が多いのです。逆を言えばヤマアラシのジレンマを二人で一緒に乗り切ることで、二人はお互いにとって居心地の良いベストな距離感をつかむことができます。

お互いが心地の良い距離感で付き合うことこそ長続きするカップルの条件ですが、その距離感は一度コレだ!と思ったものをそのままキープし続ければ良いというわけではなく、お互い状況の変化に応じてその都度更新していく必要があります。言ってみれば、恋愛はヤマアラシのジレンマの連続なのです。でも、そのように相手と試行錯誤を重ねながら成長していくことが恋愛の醍醐味と言うこともできますよね。
彼氏にずっと愛される女性であり続けるには、今回ご紹介した彼氏との距離の測り方や愛される女になる方法を参考にすると彼とのラブラブ感はいっそうUPすることでしょう。彼氏との「ちょうどいい距離」を知って末永く幸せに過ごしてくださいね!